「コンヤ暮らし、大阪ぐらし。」 - トルコのコンヤで過ごした時間と、帰ってきた大阪ぐらし……。大阪でコンヤを想い、コンヤで大阪を懐かしんだ記憶を綴ります。
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2019.09.09 Monday

17歳の夏でした

長い夏休みが終わり、ようやくトルコの新学期が始まりました。

急に街中が騒がしくなった気がします。

トルコは2学期制、9月に新学期がスタート。

娘の高校生活もあと2年。

今朝は日本へのエアメイルを出しに久しぶりに郵便局へ行きました。

去年の夏、東北の旅でお世話になった方々や

娘の小学校時代の友達、保育所の先生。

そして私の高校時代の恩師へも。

ちょうど今の娘くらいの年の頃、その先生と出会いました。

ちょっと変わった人で、卒業してからも時々便りを出していました。

先生が結婚してからはお嫁さんとも仲良くしてもらい、

転勤先に遊びに行ったり、ご飯を食べさててもらったり。

高校を卒業する時に先生方が書き綴った「卒業生へ贈る言葉」という冊子の中で

その先生は「若者は旅に出なければならない…」

「なるべく計画を立てずに…」と綴ってありました。

高校時代からスペインに憧れていた私は、先生の言葉通り、

小さなリュックを背負って1年オープンの航空券を片手に

ひとり飛行機に乗りました。21歳の時でした。

初日のホテルの予約も取らずに…泣笑

結局旅は半年ほどで終わりましたが、その時経験した様々な感覚が

私の大事な礎となりました。

全く言葉の通じない何もわからない場所に、ひとりぼっちでいる感覚。

その頃はパソコンや携帯電話もありませんでしたから。

でもそれは辛いさびしいだけではなくて、心地の良い孤独感。

幸い危険な目には会わなかったけど、困るような事はもちろんあって、

それでも色んな場所で沢山の人々に親切にして貰いました。

一期一会の出会い、出来事。

 

市場で出会ったルベンは小学生くらいの男の子でした。

その後、宿に戻ると偶然にもそこで彼を見つけました。

母親と二人、宿の一室で暮らしているようでした。

幼い彼の人生には何かと事情があるような気がしました。

言葉では語り合えなかったけど、ホテルの廊下でボール遊びをしたり

似顔絵を描いたり、焼き栗を分けてもらったり…

私が早朝ホテルを発つ時にはわざわざ早起きして

記念にとスペインの本をプレゼントしてくれました。

中にはメッセージが書いてありました。

スペイン語を知らない私には読めませんでした。

でも、あたたかい言葉が並んでいると知っていました。

 

先生が贈ってくれた言葉に似合う歳ではとうになくなってしまったけど、

確かにその時代、前に一歩踏み出した私がいたんだなぁと愛おしく思います。

飛行機に乗り込んだ途端、心細くなって機内食がひと口も食べれなかった事も。

今年17歳になった娘がイスタンブールに越して来たのは11歳の時。

言葉が通じなくて、学校では友達との距離を感じて、孤独だったといいます。

その頃は近所のノラ猫たちに悩みを打ち明けてたと聞いたのは最近の話し…

沢山いる町猫に全て名前を付けて見分けていたけど、

皆んな彼女の大事な友達やってんなぁと今更ながら猫たちに感謝しています。

人にはそれぞれが抱える孤独があり、まわりの人間がそれを見つめる眼差しは

限りなく暖かいものでなければならないと、

今の日本を見ながら強く思うのでした。

 

 

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